2009/12/03

人生ゲームと化粧釘

ヒールに化粧釘を打つ。どこかボードゲームの定番、「人生ゲーム」のコマに似ている。あの車型のコマに乗った自分と家族を象徴するピンが、ヒールに半分刺さった釘に似ていると思うのである。この釘を見てふと、自分の状況に重ね合わせてみる。

現在、"リアル"自分のコマには妻・子供・犬が乗っている。思い返せば、今から数年前のサラリーマン時代はまずまず順調な展開でコマを進めていたように思う。家庭を持ち、仕事にもやりがいを感じ、生活も安定していた。しかし、残りの人生を靴に捧げたいという思いを捨てきれず大きな方向転換をして会社を辞め、今こうしてヒールに釘を打っている。ゲームでいえば、安定の道と大きな投資の道のどちらかを選ぶ岐路に立ち、後者を選んだような状況だろう。
否、ゲームならやり直せるが、現実はそうではない。応援してくれる妻や子供のことを思うと、自分の決断が間違いとならないようにしなければならないという厳粛な気持ちになる。

靴に刺さっている釘は、そんな今の自分を表しているような気がする。
化粧釘はこのあと釘切りで頭を切られてしまうが、自分はそうならないよう、残りの学生生活でしっかり技術を習得したいと思う。