最後の課題靴レディースローファーがほぼ完成した。後は仕上げを残すのみとなりいつも遅れがちな自分としてはマシなスピードだ。
主な反省点としては第一にヒールのラインが自分の理想よりも後ろに流れてしまった事、第二にコバのカラゴテ以降の作業の失敗…だろうか。
この木型の設定ヒール高はいつもより高く靴になった状態ではヒールとアッパーの境ラインは後ろに向かって斜めにあがる形になる。積み上げ前の時点でその事を解っていたつもりだったがカカト見て靴を見ず、いつも通りやっていると残り数枚の所で気付いた。出来るかぎり修正をかけたが、トップを攻める訳にもいか ずイメージとは離れた形になった。
コバの失敗の原因は引き出しの中身の少なさにある。釣り込みや掬いは気に入らなければ何度でもやりなおしてきた。なので自分なりに蓄めてきたつもりだが後の作業になればなるほど少し焦った状態で作業に入っていた。用意された鏝で教えられたとおりにやってそれなりの形になっていた。ある程度出来ているつもり になっていた。ひとたびうまくいかないと何が悪いのかが今一判らない。今回はかけた修正が見当外れで取り返しがつかず失敗と相成ったのである。最後にして 今までで一番出来の悪いコバである。
…まいっか。
以上職人ブログ風でお送りいたしました。