靴づくりや作品展の準備に追われていた学生生活も終わり、少し毎日に余裕ができつつある今、改めて来場者の方に書いていただいたアンケートを読み返してみた。
卒展実行委員の一人として微力ながらも一年間携わってきた作品展だから、それを褒めてくださるコメント、そのひとつひとつが素直に嬉しい。
当初は何が正しく、何が間違っているのかもわからないままのスタートだった。それが皆で話し合い、導き出した答えを信じ、お互いを助け、最後は限られた時間のなかでも迷いなく前へと進むことができた。
皆を上手くまとめてくれた人、素晴らしい作品展案を考えてくれた人、効率よく色々な作業をサポートしてくれた人・・・、本当に良い実行委員に恵まれたクラスだったと思う。
私達はカレッジの歴史で一番新しい場所にいた。過去の作品展で、これまでの卒業生が経験してきた成功や失敗を活かせる環境にいた。
アンケートに寄せられた、"第10回 卒業作品展"への評価はすべての作品展から成り立っている。そして、在校生にはこの経験を次回の作品展へとつなげていってほしい。
3月23日はこの学校での二年間を象徴するような、とても温かく楽しい卒業式だった。これからもここで知り合えた仲間と協力して、ずっと靴づくりを続けていけたらと思う。
-経年変化-
「私達はずっと歩くことのできる靴を手に入れた」
「これからはそれを磨き 履き続けていくことが大切となる」
「そこに 私達を惹きつけた手製靴の魅力があるのだから・・・」