2010/01/31

sewing machine

卒展に向けそろそろ寝不足と肩コリの毎日が始まります。

なので、今日は靴の話は一休み。
7つになる姪の話です。

姪は、似てると言えば「こけし」かな。
無邪気でとても可愛いです。子供らしい子供です。

そして、最近わかったけど天才みたいです。

彼女のドリルです。

そう。これは私達にも馴染み深いマシンです。

そしてこれは、

正解は「上着」や「服」といったところでしょうか?
「じゃんばあ」は、あいにく×になってます。

これを間違いと言うならば、この間違いをどうやって説明するのでしょう?

私に言わせてもらえば、2問ともハナマル大正解!です。

全てにおいて、答えが一つなんて事の方が珍しい。
いつでも柔軟で自由な発想を持てる、そんな人間でありたいと私は思うのです。

2010/01/30

聞かれるポール侍

浅草駅前の横断歩道で信号待ちをしていた時、

前で待っている外国人のジャンバーに付いているワッペンを見てみ
ると・・・・

「聞かれるポール侍』。。。。。。

何聞かれるんだろう?ポール。

歩いているだけで楽しいですね。浅草って。

現在、卒展2足目を縫製中。

写真の左側から順に、「右足」、「右足」、「左足」。

えー、右足を2つ作ってしまい左足を追っかけ作りました。

ここで気づいて良かったということにして、本日完成を目指します!

2010/01/29

塩おむすび

もっぱらお昼は「塩おむすび」
朝から決まって2個のおむすびをにぎって学校に来ています。
クラスでは最年長の私
昼食にもちょっとした歴史が
会社に入社当時はランチは1000円が基準、
その後愛妻弁当になってそれから外食に戻り(訳あって)予算は500円
そして今は手弁当の「塩おむすび」2個
むなしさはあるけど、なんとなくこのハングリー精神が「俺って夢つかもうとしている」と、いい感じだったりする。
ジャンプする時って一度しゃがまないと飛び跳ねられないからね!
涙で、おむすびがしょっぱいです。。。。

2010/01/28

足の外科医

とある靴屋で足の外科医と言われている人がいる。

靴を作るにあたって足の構造はもちろん身体の構造も知らなければならない。靴があわないだけで膝や腰を痛め、身体全体に歪みがでてしまう。今後自分が他の人の為に靴を作る場合、責任をもってやっていかなければならない。

なんて繊細で奥の深いものに携わっているのだろう。ぞっとしてしまう(笑)
しかしだからこそやりがいがある!

2010/01/27

東京レザーフェア出品作品

先週、東京レザーフェアが開催され、そこに僕を含めサルワカから数人が靴を出品しました。

出品した靴は今度の卒展にも展示が予定されているのですが、時間が無い時期に作ったので納得出来るできではありません。特にヒールが・・・・
卒展までに手直しをして、展示しようと考えています。

2010/01/26

モカシン

明日から卒展二足目の縫製が始まります。
今回はモカのデザインが特徴の一足です。実際はイミテーションモカですが・・・
興味深いので本来のモカシンについてちょっと調べてみました。
革のなめしから、ビーズやペイントの装飾、流行、機能性、
すべてに意味があって、その歴史をざっとなぞっただけで感じた奥深さ、
心が躍るほどのそのモノ自体の存在感、その背景。
そしてその表層にいま齧り付こうとしている自分。

およそ2000年も前の様々なデザインのモカシンが存在するようです。
この先自分の作る靴たちは何年先まで残り、あわよくば受け継がれていくのでしょうか。
その本に書かれていた言葉がまさに言い表していたような。

「子供は過去と未来を結ぶ橋である」

そっか。ついつい子供の部分を生みだされた靴たちに置き換えて考えてしまいました。
いま21世紀に生きる自分が倣っているのは21世紀も前から歴史を刻む靴。
私は靴を通して過去を知ろうとし、またその抗えない魅力の虜になってゆくのです。

2010/01/25

春の‥

足音が近づいているような。気配。好きです、東京の、春。
電車で通り過ぎる空き地には、今では何処までも何処までも伸びていくスカイツリー。
2年間の学生生活もあとちょっとで終わり。楽しいとか嬉しい、悲しいとか、ツライもあって。あったんです色々と。
そして、沢山の思いや、多くの人に支えられ。みんなありがとね!
写真のイチゴはビタミンは体に良いからと親が送ってくれました。
美味!!!こんな風に、私は支えられて。幸せです。

2010/01/24

幸せ~♪

好きなものに囲まれていると幸せな気分♪
幸せな気分でそれが好きなんだと気付くこともある♪

私の靴作りは後者です。中学生の頃から機械や工具が大好きで、その系統の売り場や作業場に行くと本当にテンションが上がります↑何でも欲しくなります。使い方も分からないものまでも…

靴は大好きでしたが、眺めて買って履くことにしかきょうみがありませんでした。ところが靴の修理のお店にあるあの機械に魅せられバイトをしました。
残念ながら、私は傷などを隠す補色と接客担当で触れませんでしたが、どんどん靴の虜に…♪

自分の技量にがっくりするばかりですが、今ここで靴作りを学ぶ場に居ることが出来て本当に幸せ♪
巡りあえて感謝感謝♪

人でも物でも好きなものにず~っと囲まれていたい松尾です。

2010/01/23

卒展一足目完成

ブーツは初めてだったので、一時はどうなることかと思いましたが、なんとか完成しました。
できあがった靴をみると、本当に嬉しくて、靴作りっていいものだぁと実感します。
次の靴も全力でがんばります。

2010/01/22

新年会

今日、学校の帰りに前いた会社の仲間と銀座で新年会をしてきました。

新入社員向けの研修で講師をやった時に集まった仲間で、当時の思い出を話したり、近況を報告しあったりと楽しい新年会でした。

人に指導していたのが、今また教わる立場に戻ってるのは不思議な感じがします。

講師の目線で今の自分を見てみると…

新入社員に目標設定をして日々スキルアップするようにと言った講義をそのまま自分にやってあげたくなります。。

応援してくれる会社の仲間や家族や友達、そして今後の自分の為にも、きちんと目標を立てて頑張らなくては!

『足踏みしてても、靴の底は減るぜ。』

『夢は逃げない、逃げるのはいつも自分だ。』

2010/01/21

Round toe

15年前に購入した英国製のW-tipです。

価格は当時6万円位だったと記憶しています。20代半ばの私にとっては少々勇気がいる買い物でした。店員さんの「やめたら?」という率直なアドバイスを振り切って清水の舞台から飛び降りるつもりで購入したことを今でも思い出します。

この靴はオーソドックスなラウンドトウで、スーツやジャケットに合わせやすいためヘビーローテーションで履きました。流石にロングノーズ全盛期以降は履く機会も減りましたが、最近は自分でもラストを削るようになってラウンドの奥深さを知り、クローゼットからこの靴を引っ張り出してきては参考にしています。
但し、この靴と全く同じでは少々古臭い感じがするので、あくまで基本形として捉え、自分の中では「シャープに見えて適度に丸い」、そんなイメージを形作っているところです。

今後も自分なりのラウンドトウを追求したいと思っています(卒展に出展する2足もラウンドに削っています)。

2010/01/20

濃緑×グレー

私らしい感じの色に出会えたことが実はかなり驚きでした。

革屋さんに行ってもピンと来る色と質感ってなかなか見つからないもので…。

ある程度のデザインを頭で描いていても、イメージ通りの革がなくて計画変更をすることもしばしば。

作りはじめても、手を動かすうちに全く違う方向に向かってしまって、『この革じゃなかったかも…』と思ってみたり。

でも実際その過程が一番楽しくて。
ついつい脱線して、迷走して、そろそろ着地点を探さなくちゃと思ったら、不時着だったりして…

入学して2年が経とうとしていますが、(腕前はさておき)納得できるものは…。靴の形にはなりましたが、試作品の域をでないものばかりです。

今回は少し近づいていますように。

ウサギとカメ

サッカーのある代表選手が気になっている。

彼の世代は才能ある選手が多く、ポジション争いも熾烈、
代表での彼はいつも4,5番手の地味な選手だった。

しかし彼は、天才と呼ばれた選手、華のある選手を押し退け、今一番輝いている。

きっと彼はウサギではなく、ゴールだけを見ていたのだと思う。

同い年で誕生日も一日違いの彼が今年6月の南アフリカで活躍する頃、私は今よりどれだけ前に進めているだろうか・・・。

2010年元日、ふとそんなことを思った。

そして今、オジサンはミシンを踏んでいる。・・・相変わらずのスピードと不器用さで。

2010/01/19

命名

“サトゥーン”“サトラッシュ”“サトリーヌ”“かずこ”…

私にはいろんな呼び名がある。
勿論私にはれっきとした名前があるわけで以上のいずれも私の本名
ではない。
しかしそのいずれもが私を差し示すものとして通有力を有しているのである。
このように一つのものに対して複数の呼び方がある傍ら、その明確な呼称をただのひとつも与えられていないモノがあり、そのモノにたいして、深い悲哀と同情の念を感じることを私は敢えて隠さない。

そのモノのひとつがこの町工場に転がっていそうな鉄片である。
ギルド本科生にはお馴染みの固定台の頭に装填されるパーツなのだが本科生はこいつを“固定台のアレ”などと呼んでいたりする。

…これは大変ゆゆしき事態であると断ぜざるを得ない。これがなければ固定台を使用できず、ひいては作業の進行に重大な支障をきたすというべき重要なパーツであることを認識しながらその呼称についてなおざりにするが所為は正気の沙汰とはあまりにもかけ離れた愚行とするを相当と解される。

そこで深い反省と未来に先送りすべきではないとの強い使命感のもと、僭越ながらこの鉄片の命名をいたしたいと思う。

この鉄片が固定台にもラストにもズッコンとはまることから

紳士用を“ズッコン君”
婦人用を“ズッコンちゃん”
とさせていただきました。かかる呼称がギルドないし靴業界において広く普及することを願うものであります。

2010/01/18

2足目

今日から2足目のパターン作成。

あらためて予定表を確認したら、あっという間に作品展当日になりそうだなと思いました。

焦ると失敗するタチなので、ちゃんと作業予定を立てないと。

2足目は制作途中の1足目と同じ革を使いながらも、違う雰囲気を出したいと考えてます。

2010/01/17

60歳現役

60歳・・・俗にいう「還暦」という年齢ですが、今の60代の方々は本当に若いですね!
先日紅白に出場されていた矢沢永吉さんや最近がんを治療しながらもなおアースマラソンを走り続けると宣言した間寛平さん。
年齢を聞くとビックリしてしまうほどのパフォーマンス!!
60歳になっても最前線で働き続けられる技術者でありたいと思う今日この頃。
『60歳現役!』
この目標を達成した記念日にはぜひ赤い靴でお祝いしたいものです

2010/01/16

恵比寿 SPAZIO1

展示会場の恵比寿 SPAZIO1をグーグルマップ?で調べてみました。
今の地図ってゆうのはすごいんですね。
写真で周りの様子がわかるのんですね。
つい駅からシュミレーションしてみたくなります
迷子になりました。
本番では迷子にならないように気をつけたいです。
写真はサルワカトラベル(夏休みの学校主催のキャンプ)の写真です。

2010/01/14

CHASER

追い過ぎ、攻め過ぎが多い自分です。コバはいつもギリギリです。
道具も見栄えはよさそうですが、実際は追い過ぎた結果です。
今は夢を追っています。
きれいにまとまったかな。

2010/01/13

ざわざわ

年末、
青春18切符を使って旅行に行きました。

わくわく、どきどき、たくさん心が動きました。

そんな風に感じられる靴を作っていきたいと思っています。

2010/01/10

踏み台

昨年末、実家に帰省しました。
忘年会で久々に会った地元の友人たちに、初めて自分の作った靴を見せることになりました。
しかし、自分で言うのもなんですが、ホント下手なんです・・・。
←これがその下手なU-TIPですが・・・。
もうちょっと綺麗に作れるようになってから見せたかったんですけど、間に合いませんでした。
チャッカはもうちょっとマシな出来なんですが、右足がまだなんですよね。
残念至極です。

まぁ、それでも、注文をいただきました。
勿論、こんな腕前ではお金なんてもらえないんで、材料費のみで。
いつになればできるかわかりませんが、私は友人を踏み台にして、上手くなろうと思います。
友人ども、ありがとう。

2010/01/09

最近気づいたこと

去年の夏から靴修理のバイトをしています。
今日、義弟が仕事の営業回りの合間にお店に来てくれました。
営業マンはどうしても靴底の減りが早く、今まで何足も履き潰してきたらしいです。
自分が靴修理でバイトしているのを覚えていてくれ、ヒールとハーフソールの交換をオーダーしてくれました。
何百足も修理してきましたが、知り合いの靴修理は初めてでした。
サービスではなく、しっかり修理代金を頂いて、いつものように修理をする。
なぜか緊張して作業がぎこちない。
目の前の椅子に座って15分ほど待ってもらい、最後にブラシで仕上げをしてようやく完成。
4、5ヶ月のキャリアでよく見せようとしてもたかが知れているが、今持っている技術を15分で表現しました。
義弟は満足し店を出ました。今まであまり意識していなかったが、自分の技術がお金として帰ってくる。
ほとんどのお客様は満足し喜んで帰っていきますが、毎回限られた時間の中で壊れた靴、汚れた靴を日々の経験と反省から少しでも、無理、無駄、ムラの無いキレイな靴によみがえらせるのは、大きな経験と財産です。
靴作りにも活かされています!!!

2010/01/08

小さい頃

以前子供のお絵かき教室で絵を教えていたあたしは姪っこ(二歳とちょっと)が遊びにくると1日中姪っこと絵を描いたり手遊びしたりして遊ぶことが多いのですが、かかさずリクエストされるのがクレヨンで足や手をなぞって描くこと。お教室の子供達もこれはだいすきで足や手をスケッチブックに置いて『お父さんゆびぃ。おねえさんゆびぃ。』といいながら描くと『くすぐったい!』なんていいながらおおはしゃぎ。そこに好きに色を塗ったり絵を描いたり。お友達の足と比べてみたり。
先日も姪っこと足や手を描き合いっこしていたら『ねーねのあんよより〇〇ちゃんのあんよはちーさい!!』なんていいながら足の大きさや形に興味津々。小さな発見がまるで大事件のよう。

そういえばあたしも小さい頃、足の裏や手の平に絵の具を塗ってペタペタと紙に押して遊ぶのがすきだったなぁと小さい頃を思い出しながら今日は卒展用の靴を釣り込みしました…
入学当初より多少はスムーズに作業できるようになりましたがなぜか毎回緊張(?)で作業中はドキドキ。

……がんばりまぁす!!!

2010/01/07

無意識

新年明けましておめでとうございます。

いつの間にやらもう「2010年」になり、今なのか未来なのかよく解からない数字の中で生きてる感じがして、なんだか不思議な気分になりました。

そんなことはさておき、この新年を迎える瞬間、無意識のうちにコバ加工のことを考えていた(しかも風呂入りながら)ので「あぁ、オレって靴だな」と改めて思いました。我ながら縁起がいいです。

今年一年、良い年になりますように。