明日から卒展二足目の縫製が始まります。
今回はモカのデザインが特徴の一足です。実際はイミテーションモカですが・・・
興味深いので本来のモカシンについてちょっと調べてみました。
革のなめしから、ビーズやペイントの装飾、流行、機能性、
すべてに意味があって、その歴史をざっとなぞっただけで感じた奥深さ、
心が躍るほどのそのモノ自体の存在感、その背景。
そしてその表層にいま齧り付こうとしている自分。
およそ2000年も前の様々なデザインのモカシンが存在するようです。
この先自分の作る靴たちは何年先まで残り、あわよくば受け継がれていくのでしょうか。
その本に書かれていた言葉がまさに言い表していたような。
「子供は過去と未来を結ぶ橋である」
そっか。ついつい子供の部分を生みだされた靴たちに置き換えて考えてしまいました。
いま21世紀に生きる自分が倣っているのは21世紀も前から歴史を刻む靴。
私は靴を通して過去を知ろうとし、またその抗えない魅力の虜になってゆくのです。