卒展2足目のだし縫いが片足終わりました。
ウエルトにインクは塗らず、糸も白のまま。チャレンジ‥いや、リベンジ。ちょうど1年前の作品も同じように作ったんです。そして、あえなく撃沈!その時の自分の力量を、そのまま、ありのまま留めています。蛇行するステッチにほつれ気味の糸。
一年経って、縫いあげた靴には、素直に成長の軌跡を見ることが出来ます。もしかすると奇跡違いかもしれませんが。。これから残りを縫ってみます。どちらのキセキかは火曜日の私を見て察して下さい。
窓の外にはまん丸お月様。んーっ、上手く撮れない‥そういえば似たやつが!
2010/02/28
2010/02/26
2009年の走行距離
2010/02/25
Last is the first
2010/02/24
一足目提出
目的と手段
いよいよ卒業まで残りわずかとなってきました。
私は卒展に下の2足を出展します。
Button-Up Derby
Hidden Brogues
振り返ると、あっという間の2年間でしたが、卒展の2足を作り終わってからやっと自分の目指すべき靴作りとは何か、少し見えてきたような気がします。
つい最近までの私は、アッパーのステッチを綺麗に縫う、中底加工・掬い縫い・出し縫いの精度を上げるといった技術面ばかりを見ていたように思います。もちろん、それは大切で今後もずっと向上を目指して努力を続ける必要があると思います。しかしながら、最近あることがきっかけで、そういった技術はあくまで「手段」であって「目的」ではないということに気付かされました。
つまり、目指す靴のイメージを実際の形にする手段として技術は不可欠ですが、それだけではなくデザイン・仕様などを設計する段階で靴の最終形にとって最適な要素を慎重に取捨選択していく、いわばどんな靴を作るかという「目的」に関係する作業も重要であるということです。
例えば、目指す靴のイメージに最も適合するラストとはどんな曲線を描いているべきなのか、その曲線を活かすためにラストの面積に対して各パーツが最も美しく見える比率とは何なのか、それらの特徴と調和するどんな意匠が最適なのかという点を時間の許す限り追求するべきであり、そういう目を養うことも勉強の一環であると痛感しました。
そう考えると、私の作った靴はただやりたい技術を盛り込んだだけという気がします。どんな靴をつくるかという目的が曖昧で技術面ばかりを見ていたのでバランスを欠いてしまったのだと思います。まさに木を見て森を見ず…です。
今思えば、ギルドのショップに展示してある製品や授業のサンプルの靴など、意匠のさじ加減、バランスの面で参考となる手本が沢山あったのに、もっと見て学んでおくべきだったと反省しています。
上記のことを卒業間際で気付いたのは遅かったとは思いますが、それでも自分の目指すべき靴作りの方向性を見いだすことができてよかったと感じています。もし誰かから2年間で学んだことは何かと尋ねられたなら、私は迷わず靴作りは「手段」だけでなく「目的」も大切であると答えることでしょう。
私は卒展に下の2足を出展します。
Button-Up Derby
Hidden Brogues
振り返ると、あっという間の2年間でしたが、卒展の2足を作り終わってからやっと自分の目指すべき靴作りとは何か、少し見えてきたような気がします。
つい最近までの私は、アッパーのステッチを綺麗に縫う、中底加工・掬い縫い・出し縫いの精度を上げるといった技術面ばかりを見ていたように思います。もちろん、それは大切で今後もずっと向上を目指して努力を続ける必要があると思います。しかしながら、最近あることがきっかけで、そういった技術はあくまで「手段」であって「目的」ではないということに気付かされました。
つまり、目指す靴のイメージを実際の形にする手段として技術は不可欠ですが、それだけではなくデザイン・仕様などを設計する段階で靴の最終形にとって最適な要素を慎重に取捨選択していく、いわばどんな靴を作るかという「目的」に関係する作業も重要であるということです。
例えば、目指す靴のイメージに最も適合するラストとはどんな曲線を描いているべきなのか、その曲線を活かすためにラストの面積に対して各パーツが最も美しく見える比率とは何なのか、それらの特徴と調和するどんな意匠が最適なのかという点を時間の許す限り追求するべきであり、そういう目を養うことも勉強の一環であると痛感しました。
そう考えると、私の作った靴はただやりたい技術を盛り込んだだけという気がします。どんな靴をつくるかという目的が曖昧で技術面ばかりを見ていたのでバランスを欠いてしまったのだと思います。まさに木を見て森を見ず…です。
今思えば、ギルドのショップに展示してある製品や授業のサンプルの靴など、意匠のさじ加減、バランスの面で参考となる手本が沢山あったのに、もっと見て学んでおくべきだったと反省しています。
上記のことを卒業間際で気付いたのは遅かったとは思いますが、それでも自分の目指すべき靴作りの方向性を見いだすことができてよかったと感じています。もし誰かから2年間で学んだことは何かと尋ねられたなら、私は迷わず靴作りは「手段」だけでなく「目的」も大切であると答えることでしょう。
2010/02/23
卒展へ
2010/02/22
反省ランキング
今日家をごそごそと捜索していたら学校の案内ファイルが出てきた。
思えば2年前の今頃このファイルとともに上京してきたわけで…新しい場所での新しい生活、新しく出会う人達…何もかもが新しい入学当時の、あの肌寒い中でも心地よかった新鮮な気分が詰まったファイルでもある。それが今から本底ゲージに変わろうとしている今、なんだか感慨深いものがある。
…この2年間全力で駆け抜けて来た。が、後悔する事がないわけではない。反省することも多々ある。
そこで反省すべき事をランキング形式で発表することを以て最終回を締めくくりたいと思う。
第5位 もっと上手くなりたかった …物作りにおいて否が応でも直面する、あのひりつき感から逃げない自分づくりがもっと必要だった。
第4位 もっと靴を作りたかった …卒業後もつくりまっせベンチメイドシューズならぬベッドサイドメイドシューズを
第3位 ?な質問をぶつけ、講師の方々を困らせた…高野さんには特に謝りたい。その二乗寺田さんに謝りたい。
第2位 水産加工業務用エプロンを普及させたかった…これを着けているかぎり何人からも魚貝類関係のことででかい態度をされない、素敵なエプロンですが、この利便性がもひとつ伝わらなかったのが残念。でも、生徒販売リストに登載され、後関さんが汗だくで新入生に購入を勧める、そんな日がいつかくる事を確信しています。
まあこんなとこですかね。製作途中の卒展作品を反省点少なく完成させるぞっと。
…この2年間全力で駆け抜けて来た。が、
そこで反省すべき事をランキング形式で発表することを以て最終回
第5位 もっと上手くなりたかった …物作りにおいて否が応でも直面する、
第4位 もっと靴を作りたかった …卒業後もつくりまっせ
第3位 ?な質問をぶつけ、講師の方々を困らせた…
第2位 水産加工業務用エプロンを普及させたかった…
まあこんなとこですかね。
2010/02/21
卒展一足目完成
2010/02/20
デザイン
2010/02/18
あと3週間!!!
2010/02/16
く―るべ
2010/02/15
感謝
2010/02/14
バレンタインデー
2010/02/13
ジャンゴ ラインハルト
2010/02/12
最後の課題靴
2010/02/11
靴作り
2010/02/10
一流の二流
通学時の電車内ではだいたい本を読んでます。
特に最近は、本屋に立ちよる度に「俺を読んでくれ!あんたもこーいうの読みたいトシゴロだろ!」みたいな声が本棚のあちこちから聞こえてくるため、ついつい買ってしまって読まれ待ちの本が増殖中です。
そして一昨日やっと漱石の『こころ』を読み切りました。やはりお札になる人だけあって作家としての責任感やら真面目な人柄が文面からビシバシと伝わってき ました。ハイカラでナウな本に酔いしれてばかりいた自分が恥ずかしいです。誰かが「二流のぬるま湯に浸ってないで一流に染まれ」みたいなことを言ってたけ ど、確かにその通りだと思います。一流って素晴らしい。
でもやっぱり二流が好きです。一流の二流とかあればいいのに。
特に最近は、本屋に立ちよる度に「俺を読んでくれ!あんたもこーいうの読みたいトシゴロだろ!」みたいな声が本棚のあちこちから聞こえてくるため、ついつい買ってしまって読まれ待ちの本が増殖中です。
そして一昨日やっと漱石の『こころ』を読み切りました。やはりお札になる人だけあって作家としての責任感やら真面目な人柄が文面からビシバシと伝わってき ました。ハイカラでナウな本に酔いしれてばかりいた自分が恥ずかしいです。誰かが「二流のぬるま湯に浸ってないで一流に染まれ」みたいなことを言ってたけ ど、確かにその通りだと思います。一流って素晴らしい。
でもやっぱり二流が好きです。一流の二流とかあればいいのに。
2010/02/09
自由気ままに
2010/02/08
課題ほぼ完成
最後の課題靴レディースローファーがほぼ完成した。後は仕上げを残すのみとなりいつも遅れがちな自分としてはマシなスピードだ。
主な反省点としては第一にヒールのラインが自分の理想よりも後ろに流れてしまった事、第二にコバのカラゴテ以降の作業の失敗…だろうか。
この木型の設定ヒール高はいつもより高く靴になった状態ではヒールとアッパーの境ラインは後ろに向かって斜めにあがる形になる。積み上げ前の時点でその事を解っていたつもりだったがカカト見て靴を見ず、いつも通りやっていると残り数枚の所で気付いた。出来るかぎり修正をかけたが、トップを攻める訳にもいか ずイメージとは離れた形になった。
コバの失敗の原因は引き出しの中身の少なさにある。釣り込みや掬いは気に入らなければ何度でもやりなおしてきた。なので自分なりに蓄めてきたつもりだが後の作業になればなるほど少し焦った状態で作業に入っていた。用意された鏝で教えられたとおりにやってそれなりの形になっていた。ある程度出来ているつもり になっていた。ひとたびうまくいかないと何が悪いのかが今一判らない。今回はかけた修正が見当外れで取り返しがつかず失敗と相成ったのである。最後にして 今までで一番出来の悪いコバである。
…まいっか。
以上職人ブログ風でお送りいたしました。
主な反省点としては第一にヒールのラインが自分の理想よりも後ろに流れてしまった事、第二にコバのカラゴテ以降の作業の失敗…だろうか。
この木型の設定ヒール高はいつもより高く靴になった状態ではヒールとアッパーの境ラインは後ろに向かって斜めにあがる形になる。積み上げ前の時点でその事を解っていたつもりだったがカカト見て靴を見ず、いつも通りやっていると残り数枚の所で気付いた。出来るかぎり修正をかけたが、トップを攻める訳にもいか ずイメージとは離れた形になった。
コバの失敗の原因は引き出しの中身の少なさにある。釣り込みや掬いは気に入らなければ何度でもやりなおしてきた。なので自分なりに蓄めてきたつもりだが後の作業になればなるほど少し焦った状態で作業に入っていた。用意された鏝で教えられたとおりにやってそれなりの形になっていた。ある程度出来ているつもり になっていた。ひとたびうまくいかないと何が悪いのかが今一判らない。今回はかけた修正が見当外れで取り返しがつかず失敗と相成ったのである。最後にして 今までで一番出来の悪いコバである。
…まいっか。
以上職人ブログ風でお送りいたしました。
2010/02/07
2010/02/06
そろそろ…
2010/02/05
2010/02/04
コバゴテ
2010/02/03
我が家のアイドル
常々、靴履かせたらかわいいだろうなぁ。と思ってました。
履いて歩いてる姿想像すると笑ってしまいますが(笑)
ハチが子供の時、生えたての歯が痒い為私が大事にしていたジャックパーセルを崩壊。無惨な姿に。。片足が若干ボロボロになり歩くことも困難ですが、捨てることがどーしてもできず大事に保管してあります。
履かせても確実に嫌がり、おもちゃの一つとしてボロボロになること間違いなし。肉球あるし。。
卒展2のアッパーが完成!好きな色の一つでもある緑でつくりました。ずっと探し求めていたきれいな緑だったので、出会った瞬間トキメキが止まらず即買いです。
アッパーができたら次はつりこみ。どんどんカタチになっていく。。楽しみです。
2010/02/02
反省中…
12月31日に30歳になる。
1月2日に左足の指を骨折する。
1月7日に本底を裁断中に右手の指の腱を切る。
今年の目標は無事31歳になる事。
それとハイヤー主席卒業かな、、
そんな感じで今、僕の右手にはギブスが付けられています。
どんどん近づく作品展。思うように回復しない不安。
作業が出来ない焦り。
そんな中で改めて靴作りが好きなんだなと自覚しました。
当たり前過ぎて忘れてました。。
好きで始めたことなのに、早くも初心を忘れ、しんどいとか面倒くさいとか思いながら靴を作る事が増えて、その気持ちが怪我に繋がったのだと思います。
反省デスね…
卒業まで後少し、もう一度初心にかえれて良かったです。
今の気持ちを忘れず頑張ろう!そう思います。
1月2日に左足の指を骨折する。
1月7日に本底を裁断中に右手の指の腱を切る。
今年の目標は無事31歳になる事。
それとハイヤー主席卒業かな、、
そんな感じで今、僕の右手にはギブスが付けられています。
どんどん近づく作品展。思うように回復しない不安。
作業が出来ない焦り。
そんな中で改めて靴作りが好きなんだなと自覚しました。
当たり前過ぎて忘れてました。。
好きで始めたことなのに、早くも初心を忘れ、しんどいとか面倒くさいとか思いながら靴を作る事が増えて、その気持ちが怪我に繋がったのだと思います。
反省デスね…
卒業まで後少し、もう一度初心にかえれて良かったです。
今の気持ちを忘れず頑張ろう!そう思います。
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